2020/21年欧州景気見通し ~浮揚感に欠ける展開が続く欧州経済~

2020/01/08 土田 陽介
海外経済見通し
海外マクロ経済

〇2020/21年のユーロ圏景気は1%台前半の成長率にとどまり、浮揚感に欠ける展開となるだろう。欧州中銀(ECB)は引き続き低金利政策を維持し、景気のサポートに努めることになる。

〇最大の景気下振れリスクは米中通商摩擦の激化である。輸出や投資の失速につながるほか、金融市場の動揺を通じて景気に下押し圧力がかかる。ドイツやイタリアの政治リスクにも注視する必要がある。

〇英国景気も低成長が続く見込みである。1月末にEUを離脱した後、移行期間が2022年まで延長されることがメインシナリオになると想定した。

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