新型コロナウイルス対応を契機とした小売業のICT活用・業務改善施策

2020/06/12 見澤 博樹
デジタルイノベーション
デジタルトランスフォーメーション
小売業

はじめに

新型コロナウイルスにより、小売業界の働き方も大きく変化している。同じ小売業界の中であっても、業態によって大きく状況は異なっており、各業態でWithコロナ、Afterコロナの環境適応に向けて試行錯誤を行っている。
スーパーマーケットやドラッグストアなどの日用品を販売する業態については、Withコロナの生活様式の中で需要は堅調な一方で、いかにして「3密」対策を行い、消費者と従業員を守っていくかという点が今後非常に重要になってくる。こういった観点からも、より一層の省人化、ICT化対応が急務になってくるだろう。また、従来、顧客の動線管理や分析での活用を想定していたIoT技術が密の回避技術に転用されたり、リアル店舗からEC・バーチャル店舗への転換が加速したりするなど、テクノロジーやICTに関わる様々な変化が起こることが予想される。
本稿では、小売業のICT化について解説していく。第2節は小売業の抱える課題とICT活用の現状について述べ、第3節で店舗業務に関わるシステムを説明する。また、第4節では最新テクノロジーの事例解説を用いて紹介し、最終節ではICTの活用を進めていくうえで考慮しておくべきポイントに触れる・・・(続きは全文紹介をご覧ください)

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