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2007.08.06 No44 「初めての赴任時引越のコツ」について
さて、初めて海外に赴任することになりました。海外駐在する際にまずやらなければならないものが「引越」準備です。限られた引越荷物の枠の中で何を持って行かなければならないのか、持参するか現地調達で賄うか、迷うところです。今回は赴任時引越のコツについて「必需品・衣・食・住」の分野毎に考えてみます。
1.必需品
(1)医薬品:
- 風邪薬や胃腸薬、解熱剤、傷薬といった家庭常備薬をまず用意します。先進国なら現地で購入できるだろうと安易に考えてはいけません。赴任前後は引き継ぎや赴任地での生活、業務に慣れるため知らず知らずに過労状態となっています。病気に罹ってから病院に受診に行っても、さて症状を詳細に説明できるでしょうか?また薬局で症状に適った医薬品をスムーズに購入できるでしょうか?まず無理でょう。ちなみに日本国内で販売されている同名の医薬品でも、成分の配合量が日本の数倍といった例もあります。同じ薬だと早合点して服用すると大量服用になり危険です。現地での業務や生活に慣れるまで、比較的軽い症状については持参した医薬品で対応できるようにしたいものです。
- 衛生状態の悪い地域ではウイルス性疾病、風土病に事前に英文効能書が付いた抗生物質・傷薬等を入手します。また、持病がある場合には、健康診断受診と、英文診断書の持参も忘れられません。
(2)赴任後1ヶ月程度の間必要なもの
- 最初の一ヶ月間を乗り切ればしめたものです。まずは健康維持のために好きな食品を用意します。お菓子でもカップラーメンでもいいでしょう。とにかくストレスを解消してくれるようなものです。他には、ボールペンといった執務用の文房具、予備のメガネといったものも、現地では意外に手に入らなかったり、品質が悪かったりしますので用意します。爪切り、綿棒、バンドエイドといった小物も忘れないようにしましょう。
- 1ヶ月経てば、現地の状況も分かってくるでしょうから、必需品のうち現地で購入できない物は、出張者にお願いして買ってきてもらいましょう。
2.「衣」
- 日本は温帯気候で比較的穏やかな四季がありますが、赴任地の気候は様々です。カナダや米国北部、北ヨーロッパといった地域では、冬季は摂氏零下20度、30度も珍しくありませんから、日本の一般的な冬物衣料では不十分です。日本で登山用のダウンジャケットといった極寒用を用意するという手もありますが、やはり赴任後に現地で購入した方が品揃えも豊富と思われます。
- それでは熱帯では特に準備はいらないかというと、そういうわけでもありません。サイズの問題はどの地域でも避けては通れません。また開発途上国の場合には品質の問題があります。一度雨に遭ったら靴の底が抜けた、という笑い話もあります。スーツにワイシャツ、下着は用意した方が無難です。
3.「食」
- 駐在生活の始めに疲れをためてはいけません。それにはまず「食」の充実を考えます。手荷物ではカステラやせんべい、日本酒といった嗜好品を運べますが、引越荷物では乾き物に限られます。麺類や米といった主食から現地事情によっては乾燥野菜も準備します。アジアの場合では、食材事情が悪い地域であっても、シンガポール、バンコックの日系デパートに出かければ食材(冷凍肉や生鮮食品)を購入できますから、引越で大量に持ち込む必要はありません。
- 一方で、日本に出張した駐在員が冷凍のマグロのトロを持って帰り、駐在員仲間で食べようとしていたところ、「コックが照り焼きにしてしまった」とか、停電のため腐ってしまった冷蔵庫内の豚肉を食べて大変な腹痛を起こしてしまった駐在員の話など、「食」に関わる泣き笑いは数多く聞きます。
4.「住」
電圧やプラグの形状が異なる地域では、日本から持参する電気製品用のトランスフォーマー(変圧器)が不可欠です(現地で購入できる場合でも、1台は持参した方が無難です)。台所用品(包丁など)も
最低限用意します。なお、現地の社宅の賃貸借契約を駐在員個人名義で行うケースがありますが、退去時などでトラブルになった場合のリスクを考えると現地法人名義として、現法で管理することをお薦めします。
いろいろ考えて引越荷造りをしても、荷物を開けてみたら抜き取られていた、といったケースが残念ながら開発途上国などでは散見されます。大事な物は手荷物で持参しましょう。また、極力最小限の荷物に留めることに配慮します。帰任する際の引越に苦労することになりますから。