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眞野輝彦コラム
2006.07.01 「良い格差と悪い格差」 ―格差は活性化のエンジン―
小泉政権の残存期間が日一日と短くなる中で、格差論議が盛んである。一方に小泉内閣が進めてきた構造改革の成果である民間主導の経済回復があり、他方には改革過程で回避し難い痛み、少子高齢化による年金不安、更にはホリエモンや村上ファンド事件などがある。この混在に自民党総裁選、来年の参議院選挙の政治的思惑が絡んでいるようである。そこで二つ留意点を述べたい。
第一は、既得権にしがみつく守旧派が改革に如何に反対しても、グローバル化、大競争という世界的な潮流を逆流させることは出来ない。改革に異を唱えるのであれば、この新しい環境にどのように対応し、日本システムをどのように適合させるのか、それが小泉改革とは何処が異なるのかを明確にする責任がある。改革反対のための格差反対論であってはならない。
第二は、全て格差は悪であると決め付ける感情的な風潮には冷静に対応しなければならない。競争が自由主義経済のエンジンであることを忘れてはならない。
「運、鈍、根」と言う先輩から教えられた人生訓がある。
「運」=運も実力の内と言うが、どうにもならない運もある。
「鈍」=時に愚者をよそおう知恵。
「根」=こつこつと積み上げる努力である。
世の中には良い星の下に生を受けたものとそうでないものがいることは事実である。どうにもならない格差(悪い格差)を放置することなく、同じチャンスを与えることは勿論必要である。しかし知恵と努力で生み出した格差(良い格差)は歓迎されなければならない。その否定は社会の活力の否定に繋がるからである。
(注)
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