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眞野輝彦コラム
2006.11.10 「首相年齢の国際比較」 ―サラリーマンなら肩たたきの年齢―
ロンドン・タイムス社と読売新聞主催のシンポジウム「日本の挑戦」を拝聴した。二つのパネル討議も参考になったが、討議以外で気がついた点を二つ述べたい。
第一は、衛星放送、同時通訳によるブレア英国首相の日英関係についての生の意見の開陳であり、会場からの質問にもユーモアある答を聞くことができたことである。
衛星通信の技術は日進月歩である。安倍総理も時間の許す限り「美しい国」、「戦後の総決算」等の主張を、このような形で対外発信されることを期待したい。首相が参加されるとなると警備等が大変だが、このような形での参加には物々しい警備は全く不要である。
第二は、ブレア首相の若さである。52歳での安倍総理誕生前後に、一部に若過ぎ、経験が不足との声も聞かれた。しかし1997年にブレア氏が首相に就任したのは43歳である。10年近く在任した現在53歳、安倍総理より一つ年上に過ぎない。
因みにブレア後継者と目されているブラウン財務相は55歳、野党のキャメロン党首は40歳である。メルケル・ドイツ首相は1954年生まれで安倍総理と同年、フランス社会党の女性大統領候補は53歳、更に、ブッシュ大統領は現在60歳だが、6年前54歳で大統領に就任しているのである。
高齢者には経験に基づく知恵があり、それを生かすことも大切である。しかしグローバル化で、首相職は往復とも機中泊の海外での会議出席など、ますます激務となっている。激務にたえる体力が第一必要条件なのである。
サラリーマンの世界では、50歳といえば肩たたきが始まる年齢であり、決して若い世代ではない。50代の首相が若過ぎるという日本政治の常識と世界や一般社会の常識とのギャップを埋めることも、戦後生まれの安部総理が主張される「戦後の総決算」の一つではなかろうか。
(注)
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