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眞野輝彦コラム
2008.01.04 「新年の課題」 ―日本モラルの再構築―
昨年は「偽」という字が一年の世相を表す漢字に選ばれた屈辱的な年でした。不正な政治資金問題が絶えない「政」、年金や防衛省問題などに象徴される無責任な「官」、建築偽装に始まり最近の食品偽装問題に至る規律欠如の「民」を、ひと纏めにして表した言葉が「偽」となったのでしょう。「政・官・民」の問題が毎日のように報道される背後に、日本人のモラル低下があることは否定できません。この「モラル低下に歯止めを掛けること」が新年の日本の課題です。
金融・財政政策の誤りに起因するバブル発生が、拝金主義を助長し、モラルを低下させた大きな要因です。われわれはこのことを常に心に留め、過ちを繰り返してはなりません。ガソリン価格の上昇は言うに及ばず、食品価格などの値上げが陸続と発表されており、インフレの芽は日に日に大きくなっているからです。
目を世界に転じると、本来米国国内の住宅金融問題であるはずのサブプライム問題が世界中に波及しました。グローバル化による経済・金融の一体化が再確認されたと言えましょう。
ところでサブプライム問題発生の根底には、世界的な金余りと運用難が存在していることは明らかです。しかし現実には、金融システムの破綻回避のため、各国中央銀行が協調して流動性を供給しているのです。原因と対応策の間に大きな矛盾が存在しているのが現状です。やがてその辻褄合わせの調整が必要になることは明らかです。
今年も難しい年になりそうです。グローバルな視野に立ち、その時々の問題点を幅広く取り上げ、論評したいと思っています。昨年同様、皆様のご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。
(注)
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