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眞野輝彦コラム
2008.04.11 「民間人日銀総裁の選択肢」 ―好機を逃したのは残念―
3月19日の福井総裁の任期満了以来空席になっていた総裁問題は、白川副総裁の昇格で終焉した。この間の感想を3つ述べたい。
第一は、国際的な信用低下問題である。総裁空席による日銀の対外信用問題に影響があったことは言うまでもない。しかし昨日の決定会合が副総裁の司会で無事終了したように、日銀機能に大きな穴があいたわけではない。そのための副総裁である。真の問題は、激動する世界情勢の中で、日本の政治が重要課題を迅速に決定できないことを世界中に示し、日本の信用を低下させたことである。与野党の反省を促がしたい。
第二は、福田総理の三度にわたる提案である。いずれも日銀と財務省出身者の組み合わせが繰り返された。一度目はともかく三回とも同じ枠内の提案であったことは、ねじれ国会を乗り切る知恵のなさを暴露した。民間人の選択肢を加えれば、民主党に反対の理由を見つけることも難しく、総裁空席は避けられた筈である。
民主党側にも問題がある。反対が財政・金融分離、天下り反対と後だしの理由付けをしながら政局優先が目立ち、選挙民にポジティブな役割を示すことなく、日本の国際信用低下に一役買ったことである。
第三は、民間の経済団体が空白を避ける要望に終始し自ら候補を挙げることなく、民間人出身の総裁実現の好機を逸してしまったことである。経済環境が激変する中で、民と官のバランスが必要な時代である。それともそれほど民間に適格者が払底しているのであろうか、残念なことである。
(注)
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