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眞野輝彦コラム
2009.01.05 「小さい政府(歳出圧縮)は毎年使える埋蔵金」 ―新年の課題―
今年も難しい年になりそうである。昨年末政府は景気の基調判断を「弱まっている」から「悪化している」に引き下げた。3か月連続の引き下げだが、世界全体の現状から判断すれば、不況はトンネルに入ったばかりと認識しなければなるまい。
09年度の政府予算には種々の景気対策が織り込まれ、歳出総額は88兆円を超えるものとなった。問題の歳入である。国債発行が33兆円と4年ぶりに増加予定で、長期的には消費税引き上げが見込まれている。
行過ぎた市場主義への反省から、大きな政府への期待も分からないではないが、これを政官の組織拡大のチャンスととらえる動きは阻止しなければならない。民間の人員削減が問題になっているが、これだけ借金があるにも拘らず、国会議員や地方議員の削減が話題にならないのは不思議である。因みに、国会議員の年俸は約3,400万円である。242名の参議院議員を二倍の人口がある米国と同じ100名に削減すると、(242−100)x3,400万円で、24億円の歳出削減になる。赤字の企業はボーナスがでない。赤字の国の議員や公務員へのボーナスは理屈に合わない。国会議員のボーナスは約630万円である。これに衆議院480名、参議院242名を掛けると約45億円となる。高が億単位のカネという無かれ。都道府県や市区町村議員、官僚・民間の疑似官僚(天下り官僚)など、その裾野は広く、削減拡大の余地は大きいのである。
もう一つ重要なことがある。昨年の流行語大賞に埋蔵金が選ばれた。この埋蔵金は一度使えば無くなってしまう。しかし歳出削減は今後別の使途に永久に使える埋蔵金なのである。わが国は世界に類のない巨大な財政赤字を背負っている。不景気だからこそ無駄の排除が今まで以上に必要なのである。
今年もグローバルな視野に立ちつつ、同時に日本の国益を考えながら、その時々の問題点を幅広く取り上げ、論評したいと思っています。昨年同様、皆様のご支援、ご鞭撻をお願い申し上げます。
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眞野 輝彦 (まの てるひこ) | ||||||||||||||||
| 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 客員研究理事 | |||||||||||||||||
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(注)
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