バイデン大統領誕生へ~「深まる分断」と「ねじれ議会」のもとで、超党派の結束と経済立て直しを目指す

2020/11/09 中塚 伸幸
調査レポート
海外マクロ経済

1.バイデン前副大統領が勝利宣言

民主党のバイデン前副大統領が米国の次期大統領に就任する見通しとなった。11月3日(火)に行われた選挙は7日(土)になってようやく当選確実が出され、同日の夜、バイデンは副大統領候補のハリス上院議員とともに地元デラウエア州で勝利宣言を行った。

当選確実となるまでに4日もかかったのは、6,500万票の郵便投票を含む期日前投票が1億票にものぼり、多くの州で集計に時間を要したからである。投票総数は2016年の1億3700万票を大きく上回る1億4600万票に達し、うち期日前投票の比率は7割近くになったとみられる。

自らの再選を最優先に取り組んできたトランプは、1992年の選挙でブッシュ父がビル・クリントンに敗れて以来の、現職で再選できなかった大統領となった。

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