2002年10月10日

2002〜2003年欧州経済見通し


○ユーロ圏景気は海外景気の持ち直しによる外需の回復を受け、回復基調にある。特に、ギリシャ、フィンランドなど周辺国は為替安定と低金利の恩恵から相対的に高い成長率を維持すると見られる。しかし、ユーロ圏のGDPの約3分の1を占めるドイツでは、雇用の本格的な回復は2003年後半以降にずれ込む見込みである。このため消費の回復が鈍く、また他の中核国と同様、投資が依然として中期循環の下降局面にあることから、総じて内需の回復テンポが緩慢なものにとどまり、景気の足取りは重い。この結果、ユーロ圏の実質GDP成長率は2002年+0.9%、2003年+2.1%にとどまる見通しである。

○英国でも海外景気の持ち直しから輸出・生産が回復し、景気は緩やかな回復基調にある。ただし、これまで景気を支えてきた消費は、雇用改善に天井感が見られることを主因に一段の加速は見込めない状況にある。しかし、国営医療サービスの近代化などを柱とする大幅な財政支出の拡大が、消費に代わって景気の牽引(けんいん)役になると見られ、今後、英国の実質GDP成長率は2002年+1.4%、2003年+2.4%と加速する見通しである。

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