2003年1月8日
〜2003年改訂欧州経済見通し
○2002年を通じて緩やかな回復局面にあったユーロ圏の景気は、2003年前半に開始されると想定されるイラク攻撃の影響で一時的に鈍化するが、これが短期間で終結した後、世界的な景気持ち直しを受け、輸出主導で回復に向かうと見られる。年央以降は生産の回復、雇用環境の改善を受けて消費・投資など内需も回復すると見込まれる。ただし、年初の一時的な景気鈍化の影響から2003年通年の実質GDP成長率は前年比1.5%と依然として潜在成長率以下にとどまる見通しである。
○ユーロ圏のGDPの約3分の1を占めるドイツの景気も2003年には輸出主導で回復に向かう。しかし、企業の投資・雇用の抑制が続くため内需の回復の足取りが重く、2003年通年の実質GDP成長率は0.8%と3年連続して1%を下回る水準にとどまると見られる。
○一方、英国景気は財政の下支えもあり、総じてユーロ圏に比べて堅調に推移する見通しである。雇用改善に天井感が見える中、これまで景気回復を牽引(けんいん)してきた消費がやや鈍化するものの、年央以降、海外景気の持ち直しを背景とした輸出・生産の回復を受け、消費も再び拡大に転じよう。2003年通年の実質GDP成長率は1.6%を見込む。
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