○今般、日本の株価に関して、先行きの方向性を予測する「MURC先行指数(MURC−LI) 日本株価版」を開発した。対象とする日本の株価の基準指標には、日経平均株価(225種)の前年同月比変動率を採用している。
○開発にあたっては、(1)対象となる日経平均株価(前年比)の1970年以降における山・谷(転換点)について、基準日付を設定する。(2)株価に影響すると思われる景気指標を、個別指標選定の基準(先行性、ラグの安定性、統計期間の充足性、経済的重要性、データの速報性)に照らして収集し、グラフやタイミング表を用いて絞り込みを行う。(3)選定結果である採用候補群を様々に組み合わせた総合指数のなかで、最も優れたパフォーマンスを示す組み合わせを、先行指数として決定する。(4)先行指数の累積DIを作成し、総合的なパフォーマンスを確認する、という手順で行った。
○UFJ−LI 日本株価版は、10系列の個別指標から構成されている。そのパフォーマンスをみると、70年からの日経平均株価(前年比)の山・谷に対して、先行確率は77.8%。転換点に対する平均ラグは7.1ヶ月と、比較的良好である。
○最近のUFJ−LI 日本株価版の推移をみると、2002年10月を既往ボトムとして、上昇基調を辿っている。UFJ−LI 日本株価版と日経平均株価(前年比)のタイムラグ(平均7ヶ月)から機械的に判断すると、日経平均株価は、今後夏場にかけて、前年比プラス幅の拡大基調ないし高原状態が続く可能性がある。
○今回、分析の対象外となった株価水準の予測、あるいは個別指標の入れ替えの可能性など、今後の検討課題も多く、本指数にはなお暫定的な性格がある。今後、パフォーマンスをみながら、引き続き改良・改訂を重ねていく方針である。
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