第66回UFJ短観調査結果(全国・総合版)

(2005年5月調査)


調査対象企業数: 10,337社(回答率=30.8%:5月20日到着分までを集計)
回答企業構成比 規模別 大企業:11.0% 中堅企業:22.1% 中小企業:66.9%
業種別 製造業:34.7% 非製造業:65.3%

《概況:企業マインドは、小幅ながら4期連続の悪化に》

足元4〜6月期の企業マインドは、4四半期連続の悪化となった。マインドの悪化は小幅にとどまり、設備と雇用は概ね適正水準にあるが、経常利益は7四半期ぶりに、前年比「減少」の割合が「増加」を上回った。当面の課題をみても、「原材料高」を課題として挙げる企業の割合が、調査開始以来の最高を更新しており、企業の収益環境はやや厳しさを増している。

今後1年間の地価見通しを尋ねたところ、76%の企業が「上昇」ないし「横ばい」と回答しており、関東圏を中心に、地価底入れとの見方が着実に広まっていることがうかがわれた。今年度の土地取引計画をみても、昨年度に続き、土地取引の活発化が期待される内容であった。

【要 旨】

○足元4〜6月期の景況(国内全体の景気)・業況(業界の景気)判断DI(=前期比「上昇」−「下降」企業割合)は、景況で▲3、業況では▲17と、前期からやや悪化した。先行き7〜9月期については、景況+1、業況▲14と、ともに小幅ながら改善が見込まれている。なお、参考系列の「景気判定指数」(景況判断DI−業況判断DI、詳細は11頁)は、足元まで9期連続のプラスとなっている。

○足元の業況判断DIを業種別にみると、製造業は足元で▲13と、5期連続の悪化となった。素材業種(▲17)、加工業種(▲12)はともに悪化し、素材で4期連続、加工では5期連続の悪化となっている。先行きについては、素材(▲13)・加工(▲9)とも改善の見通しである。一方、非製造業は足元(▲19)で横ばい。先行き(▲16)は改善の見込みである。

○企業規模別にみた足元の業況判断DIは、いずれの規模とも悪化した。悪化は、大企業と中堅企業で2期ぶり、中小企業では5期連続。先行きの業況については、いずれの規模とも改善の見通しである(前期→足元→先行き:大企業▲7→▲8→▲4、中堅企業▲9→▲12→▲8、中小企業▲18→▲20→▲17)。

○在庫判断DI(製造業)は、足元で「過剰」超幅が縮小し、先行きも縮小が見込まれている。設備判断DI(全企業)は、足元で「適正」となったが、先行きは再び「不足」超に転じる見通しである。雇用判断DI(同)は、足元で「不足」超幅が縮小したが、先行きについては小幅拡大の見込みである(DIは「過剰」−「不足」企業割合。前期→足元→先行き:在庫判断+13→+10→+8、設備判断▲1→±0→▲1、雇用判断▲11→▲7→▲8)。

○売上高DI(全企業、以下同じ)の「増加」超幅は足元で縮小したが、先行きは再び拡大する見通しである。経常利益DIは足元で小幅ながら「縮小」超に転じたが、先行きは再び「増加」超が見込まれている。設備投資DIと設備資金DIはともに足元で「増加」超幅が拡大したが、先行きは設備投資DIで縮小、設備資金DIでは横ばいの見通しである。運転資金DIの「増加」超幅は、足元で横ばいながら、先行きは縮小見込みである(DIは前年同期比「増加」−「減少」企業割合。前期→足元→先行き:売上高+10→+7→+9、経常利益+1→▲1→+2、設備投資+3→+5→+2、設備資金+4→+5→+5、運転資金+8→+8→+6)。

○全企業ベースの当面の課題では、「販売価格安」が引き続きトップとなったが、割合は低下(47.5→46.6%)。2位の「国内企業との競争」(39.1→41.6%)、3位の「原材料高」(33.7→38.2%)は前回と順位は変わらなかったが、割合はいずれも上昇した。4位の「国内販売不振」の割合は、ここ1年間、横ばいが続いている(33.0→33.0%)。

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