第68回UFJ短観調査結果(全国・総合版)

(2005年11月調査)


調査対象企業数: 10,034社(回答率=33.3%:11月18日到着分までを集計)
回答企業構成比 規模別 大企業:11.1% 中堅企業:22.7% 中小企業:66.2%
業種別 製造業:35.2% 非製造業:64.8%

《概況:企業マインドは、引き続き高水準を維持》

05年10〜12月期の企業マインドは、前期並みの高水準を維持した。先行き06年1〜3月期については、やや慎重な見通しとなっているが、足元、設備や雇用の不足感が一段と強まっており、在庫についても過剰感の縮小が鮮明である。当面の経営上の課題を見ても、「販売価格安」を指摘する企業の割合が低下傾向を辿る中、「国内販売不振」の割合が足元で急低下し、91年10〜12月期以来の低水準となっている。

2006年度の採用計画を尋ねたところ、新卒・中途正社員の採用意欲が強まる一方、パート・アルバイトや派遣社員の採用には比較的慎重な計画であった。また、採用計画で特に重視している点は、製造業では昨年の調査同様、「自社の業績見通し」であるが、非製造業では「即戦力の確保」がトップとなった。

【要 旨】

○足元05年10〜12月期の景況(国内全体の景気)・業況(業界の景気)判断DI(=前期比「上昇」−「下降」企業割合)は、景況で+36、業況では±0と、ともに前期から横ばいだったが、前回調査時の予想値はいずれも上回った。先行き06年1〜3月期は、景況(+29)で悪化が見込まれているが、業況(+1)では小幅改善の見通しである。なお、参考系列の「景気判定指数」(景況判断DI−業況判断DI、詳細は11頁)は、足元まで11期連続のプラスとなっている。

○足元の業況判断DIを業種別にみると、製造業は足元(+4)、先行き予測(+4)とも横ばいとなっている。素材・加工別に見ると、素材業種は足元(▲7)で小幅改善し、先行き(▲3)もさらに改善する見込みである。一方、加工は足元(+9)でやや悪化。先行き(+8)も小幅悪化の見通しである。非製造業については、足元(▲2)で横ばいだが、先行き(▲1)は小幅改善が見込まれている。

○企業規模別の業況判断DIをみると、大・中堅企業は足元で悪化も、先行きは改善の見通しである。一方、中小企業は足元まで3期連続の改善の後、先行きは横ばいの見通しである(前期→足元→先行き:大企業+12→+10→+11、中堅企業+8→+6→+8、中小企業▲5→▲4→▲4)。

○在庫判断DI(製造業)は、足元で「過剰」超幅が縮小し、先行きも縮小が見込まれている。設備判断DI(全企業)は、足元で「不足」超幅が拡大し、先行きの「不足」超幅は横ばいが見込まれている。雇用判断DI(同)は、足元で「不足」超幅が拡大しているが、先行きについてはわずかに縮小する見込みである(DIは「過剰」−「不足」企業割合。前期→足元→先行き:在庫判断+15→+11→+6、設備判断▲2→▲4→▲4、雇用判断▲13→▲17→▲16)。

○売上高DI(全企業、以下同じ)の「増加」超幅は足元で縮小、先行きは横ばいの見通し。経常利益DIは足元で横ばいも、先行きは「増加」超幅の拡大が見込まれている。設備投資DIと設備資金DIの「増加」超幅はともに足元で拡大するも、先行きはいずれも縮小する見通しである。運転資金DIの「増加」超幅は足元で横ばい。先行きは縮小の見込みである(DIは前年同期比「増加」−「減少」企業割合。前期→足元→先行き:売上高+18→+17→+17、経常利益+6→+6→+7、設備投資+7→+8→+6、設備資金+7→+9→+7、運転資金+10→+10→+8)。

○全企業ベースの当面の課題は、「販売価格安」が依然としてトップであるが、割合は引き続き低下した(46.2→44.8%)。2位の「原材料高」(37.3→38.8%)と3位の「国内企業との競争」(37.2→38.2%)の割合がともに上昇した反面、4位の「国内販売不振」の割合は大幅に低下し、91年10〜12月期以来の低水準となっている(32.4→26.8%)。

[PDF] PDFファイルで 図表入り全文を提供しています。(137KB)

[Back]