エレクトロニクス

エレクトロニクス業界 概要

エレクトロニクス業界は、電子部品、民生用、産業用電子機器から、情報通信機器まで、機械・電子機器に関わる幅広い領域を指します。もともとは、米国が1950年代以降に宇宙・軍事開発を進める中で大幅に発展・成長した業界で、米国が圧倒的な優位性を誇っていました。その後、1980年代から1990年代にかけては、日本の大手・中堅の家電を中心とした各種エレクトロニクス企業が、世界的にも圧倒的な競争力を有するようになりました。
しかし、近年の状況として、韓国、台湾の有力企業の台頭に合わせて国際的な競争力を失う製品分野が増えきています。特に、液晶パネル、テレビ、太陽電池、携帯電話、パソコンなどの主力エレクトロニクス分野では、世界における日本メーカーの存在感が低下、あるいは既にシェアが非常に低い状態となっています。
『組み合わせ型(あるいはモジュール型)』と呼ばれる製品分野であるパソコンや携帯電話などでの競争力は特に低く、日本企業の弱点の一つとなっています。一方、『摺り合わせ型(あるいはインテグラル型)』の製品分野である、コピー機などでの競争力はいまだに高いケースが多くあります。以前は、液晶テレビパネルも摺り合わせ型の代表的な製品でしたが、生産装置が標準化したために、生産装置が手に入れば韓国・中国でも生産できるようになり、組み合わせ型の製品に変わってしまい、大きく競争力を失うこととなりました。近年ではサムスン電子(液晶テレビ、半導体メモリ、スマートホンなど)や鴻海精密工業(iPhoneなどを受託製造する世界最大のEMS企業)に対して劣勢となる中で、日本のエレクトロニクス企業は、得意分野に経営資源を絞り込むことで、新しい生き残りの可能性を模索する動きを強めています。
また、エレクトロニクス業界には、カメラやTVゲーム(携帯ゲーム)、カーナビ、空調機器などの分野も含まれています。これらの分野で世界的な競争力を持つ企業も多数存在します。一方で、TVゲームから携帯電話・スマートホンのゲームに主流が移ってしまったように、製品の競争条件の変化により、急に将来性が見通せなくなるようなケースもあり、将来展望については楽観的に予測することはできません。

展望・課題

2008年のリーマンショクの際に大幅な市場縮小に見舞われたものの、その後市場規模は回復が進みつつあります。現在では、新興国における家電製品の需要が大幅に伸びつつあり、いかにその新しい需要を開拓できるかが、今後の世界的なシェアを獲得する上で重要な鍵となっています。ただ、新興国においては、日本の製品をそのまま持ち込んだとしても、コスト的にも性能的にも受け入れられにくい状況があります。そのため、各国の文化(使用環境に合わせたカスタマイズ)や手ごろな価格(必要のない機能を省き、現地調達の徹底により現地労働者が購入可能な価格に設定)をいかに徹底して行う事ができるかどうかが、グローバルな事業競争力を大きく左右しつつあります。
また、日本を始めとする先進国においては新しい成長分野が期待されつつあります。例えば

  • 環境意識の高まりに伴う事業機会(太陽パネルなど)
  • 省エネ家電等に関する事業機会
  • 医療・健康・バイオに関する事業機会
  • 高齢化・介護に関する事業機会
  • エコシティ・スマートシティの開発に向けた事業機会

という新しい成長分野が見込まれています。このような事業分野は、過去からの蓄積や医療や環境に関する専門性も求められることから、日本企業にとっては優位性を獲得できるポテンシャルが十分にあります。そのため、よりスピーディに、この成長マーケットに向けた製品開発を進め、優位なポジションを獲得していくことが求められています。

サービス

  • エレクトロニクス企業 新規事業開発支援コンサルティング
  • 事業戦略策定支援コンサルティング
  • 新製品マーケティング支援コンサルティング

ページの先頭へ

1234567890