2008/2009年度経済見通し(2008年12月)
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2008/12/10


(2次QE反映後)
~景気後退を診断する~


○景気は後退を続け悪化の度合いが増している。欧米経済の低迷に加えアジアなどの新興国でも景気減速の動きが出て、これまで日本の景気のけん引役となっていた輸出の頭打ちが鮮明となっている。また、生産活動の低迷や景気の先行き不透明感が企業の設備投資を抑制し、所得環境の悪化が消費の頭を抑えている。


○7年ぶりに景気後退になった日本経済を診断すると、日本経済は世界経済バブルの崩壊によってショック状態にあり、足元では容態が一段と重くなっている。また、日本経済の基礎体力が落ちている。バブル崩壊の負の遺産はひとまず解消しているが、これから設備過剰感が高まってくる。成熟型社会に移行して個人消費の伸びが期待できない。さらに、財政構造が悪化して財政面からのてこ入れが難しい。


○外部環境も良好ではない。原油など資源価格の下落はプラス材料だが、世界経済の停滞が輸出環境を悪化させている。加えて、世界の金融危機の影響が国内にも広がり、お金の円滑な流れに支障が出てくる恐れがある。


○2009年中は景気回復の動きが出てこないというのが診断結果である。今回の景気後退では、設備投資はバブル崩壊後のような大幅な調整にはならないだろうが、個人消費、公共投資、さらに輸出の下支えが期待できない。実質経済成長率は、2008年度、2009年度ともにマイナスが予想される。


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