2009/2010年度経済見通し(2009年9月)(2次QE反映後) ~新政権の経済政策の光と影~
全文紹介

2009/09/14


○9月11日に発表された2009年4~6月期のGDP(2次速報)の結果、前回の経済見通し(8月19日)以降に発表された各種経済指標の動向、および新政権による経済運営の影響を踏まえて、2009/2010年度の経済見通しの見直しを行なった。急激な落ち込みの後の反動増と政策効果によって景気は回復に転じたが、過剰な設備や雇用の調整が残り、今年度後半以降の回復ペースは緩やかなものにとどまるという基本的な見方に変更はない。


○新政権による新たな政策効果が経済に及ぼす影響には、プラス面とマイナス面の両方が考えられるが、これらを全て勘案すると2009年度の成長率はおよそ0.1%押し下げられるが、翌年度以降は押し上げ効果の方が大きくなるため、2010年度に0.2%、2011年度に0.3%の成長率の押し上げ効果が期待される。もっとも、押し上げ幅は決して大きいとは言えず、政策効果によって劇的に景気が回復するといった期待は持てそうにない。


○今回の政権交代によって今後の経済運営の手法が大きく変更されることになりそうだ。その意味では、現在は今後の日本経済のあり方を大きく変えてしまう転換点である可能性がある。ただし、新政権の試みが成功するかどうかは短期的には評価が難しい。財源問題を筆頭に、社会保障制度改革、消費税引き上げのタイミング、環境問題への対応など先送りされている課題が多く、克服していかなければならない問題点は山積みである。


全文紹介 前のページへもどる

ページの先頭へ

1234567890