2010/2011年度経済見通し(2010年3月)(2次QE反映後) ~当面の二番底リスクは回避されるが政策効果剥落が懸念材料~
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2010/03/12

○3月11日に発表された2009年10~12月期のGDP(2次速報)の結果や、前回の経済見通し(2月17日)以降に発表された法人企業統計などの各種経済指標の動向を踏まえて、2010~2011年度の経済見通しの見直しを行なった。企業業績の改善、年明け以降の景気の状況を踏まえて、見通しを若干上方修正したが、景気持ち直しのペースは今後徐々に緩やかになり、2010年度下期には景気対策効果の剥落によって景気が足踏み状態に陥る懸念があるという基本的な見方に変更はない。

○2010年度は、前半は公共投資の減少幅拡大や、輸出増加ペースの一服から勢いは徐々に鈍ってくるものの、底堅い個人消費や設備投資、住宅投資の底打ちによって、景気持ち直しの動きは続く。しかし後半は、政策効果の剥落によって個人消費が急減すると予想され、景気が一時的に足踏み状態に陥る懸念がある。2010年度の実質成長率は前年比+1.5%を予想する。前年度に比べて成長率が高まるように見えるが、プラスのゲタ(+1.1%)を履いていることが影響している。年度中の成長率を見ると実質では+0.4%と弱い伸びにとどまる。特に下期においては、一時的に前期比伸び率が横ばい程度に弱まる局面も予想される。

○2011年度は景気持ち直しのペースが前年度よりやや高まるが、それでも緩やかなものにとどまる。輸出増加、生産増加を背景に企業業績の改善が続き、その効果が徐々に輸出業種から内需型の業種に波及してくるため、設備投資も増加傾向が続く。さらに、雇用・所得環境の改善を受け、前年度後半に落ち込んだ個人消費も持ち直してくる。しかし、経済活動の水準が低位にとどまったままであり、企業の設備、雇用の過剰感は十分に解消されていない可能性がある。2011年度の実質成長率は前年比+1.2%を予想する。ゲタ(+0.4%)の影響は小さく、年度中の成長率は+0.8%と、2010年度のペースを上回ってくる。

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