2010/2011年度経済見通し(2010年9月)(2次QE反映後) ~2010年度後半の調整を経て、2011年度は自律的回復へ~
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2010/09/13


○9月10日に発表された2010年4~6月期のGDP(2次速報)の結果や、前回の経済見通し(8月18日)以降に発表された法人企業統計などの経済指標の動向を踏まえて、2010~2011年度の経済見通しの見直しを行なった。2次速報における4~6月期の結果は6月時点で予想していた内容とほぼ同じであったため、エコポイント制度が2011年3月末まで延長されるといった細かい前提条件を変更した以外は、今回の見通しは6月の見通し(6月11日発表)の内容に再び戻した形となっている。すなわち、2010年度下期は景気対策効果の剥落によって景気が足踏み状態に陥る懸念があるものの、2011年度には内需の拡大を背景に景気は自律的な回復軌道に乗り、デフレ圧力も薄らいでくるという従来からの見方に変更はない。


○2010年度は、7~9月期は政策効果や猛暑効果によって個人消費が底堅い動きを続け、設備投資と住宅投資の底打ちなどにより景気回復が続く。しかし、後半は政策効果の剥落により回復の動きが一時的に弱まり、成長率の前期比の伸びがマイナスとなる局面もあろう。ただし、景気が足踏み状態に陥っても失速するには至らない。2010年度の実質GDP成長率は前年比+2.0%を予想する。もっとも、これは大きなゲタ(+1.3%)を履いていることが影響しており、年度中の成長率は実質で+0.7%と小幅にとどまる。


○2011年度には、輸出の増加が企業や家計の所得を回復させ、それが民需へと波及する好循環が続き、景気は自律的な回復軌道に乗ってくる。雇用・所得の改善も進むため、落ち込んだ個人消費も持ち直してくる。2011年度の実質GDP成長率は前年比+1.6%を予想する。前年度の伸びから縮小するが、ゲタ(+0.4%)の影響は小さく、年度中の成長率は+1.3%と勢いは強まる。また、外需寄与度+0.5%に対し、内需寄与度が+1.1%にまで高まるなど景気の自律的な回復の動きが強まり、デフレ圧力は徐々に小さくなってくる。


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