2010/2011年度経済見通し(2010年12月)(2次QE反映後) ~2010年度後半の調整を経て、2011年度は自律的回復へ~
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2010/12/10

○12月9日に発表された2010年7~9月期のGDP(2次速報)の結果や、前回の経済見通し(11月17日)以降に発表された法人企業統計などの各種経済指標の動向を踏まえて、2010~2011年度の経済見通しの見直しを行なった(なお、2次速報と同時に発表された2009年度国民経済計算確報の結果、過去の実績も遡って変更されている)。2010年度下期は景気対策効果の剥落によって景気が足踏み状態に陥る可能性が高いが、2011年度には内需の拡大を背景に景気は自律的な回復軌道に乗り、デフレ圧力も薄らいでくるという見方に大きな変更はない。

○2010年度下期は、輸出は増勢を維持するものの政策効果の剥落による個人消費の減少により、景気は踊り場の状態が続くと見込まれる。個人消費は、10~12月期には自動車やたばこの落ち込みで前期比マイナスとなる。年明け以降も、自動車の落ち込みが前期比ベースで一巡し、2011年3月末のエコポイント制度打ち切りに伴う駆け込み需要が発生すると予想されるが、10~12月期に大きく増加している薄型テレビの反動減をカバーすることは難しい。2010年度の実質GDP成長率は前年比+3.2%とかなり高い伸びとなる見込みだが、これは大きなゲタ(+1.9%)を履いていることが影響している。年度中の成長率は+1.4%であり、その大部分が上期の成長によるものである。

○2011年度には、夏場ころから景気は自律的な回復軌道に乗ってくると予想され、デフレ圧力も薄らいでくる。輸出は、海外景気の回復が続き、円高が徐々に修正されてくるため、増加傾向を維持するだろう。輸出の増加は、生産の拡大や企業収益の改善を通じて内需の持ち直しにつながり、雇用・所得の改善も進むため、落ち込んだ個人消費も持ち直してくる。2011年度の実質GDP成長率は前年比+1.5%と予想する。前年度の伸びからはかなり縮小するが、ゲタがほとんどないためであり、年度中の成長率は+1.5%と2010年度並のペースを維持する。景気の自律的な回復の動きが強まり、デフレ圧力は徐々に小さくなってくる。

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