2011/2012年度経済見通し(2011年9月)(2次QE反映後) ~震災からの力強い回復力は徐々に鈍化していく~
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2011/09/12

○2011年4~6月期の実質GDP成長率は、官公需の増加などを受けて内需が3四半期ぶりにプラス寄与となったが、震災による供給制約で輸出が大きく減少したため前期比-0.5%(年率-2.1%)と3四半期連続のマイナス成長となった(内需の寄与度が前期比+0.2%であったのに対し、外需の寄与度は同-0.8%)。

○7~9月期は内外需ともに堅調に増加することを受けて、実質GDP成長率は前期比でプラスに転じると予想される。公共投資や政府消費の官公需が引き続き景気を押し上げるなど復興需要が本格化してくることや、輸出も増加に転じることから、7~9月期の実質GDP成長率は一気に高まる可能性が高い。

○2011年度後半は、景気の回復の動きは続くものの、海外景気の勢いが弱まることを受けて輸出の伸びが鈍るため、回復ペースは鈍化する。内需においては、公共投資の増加が続き、設備投資も増加基調が維持されるものの、個人消費は伸びが鈍ってこよう。2011年度の実質GDP成長率は前年比+0.2%と予想する。2010年度の同+2.3%からは急減速するが、マイナスのゲタ(-0.6%)の影響を受けており、ゲタを除いた年度中の成長率は+0.8%と2010年度の同-0.1%からは大きく改善する。名目GDP成長率は前年比-0.9%と2年ぶりのマイナス成長に陥る。デフレーターは同-1.0%とマイナスが続く見込みである。

○2012年度は、官公需中心に高まった復興需要に加えて、民間需要、海外需要とも増加し、景気回復の動きが続く。官公需は後半になると効果が一巡してくるが、海外景気の持ち直しを受けて、輸出が底堅く推移し外需寄与度もプラスに転じてくる。個人消費が復興税の導入などで年度初めから勢いが鈍化してくる可能性があるが、企業業績の改善を背景に設備投資は増加基調が維持され、民間需要は底堅く推移すると予想される。2012年度の実質GDP成長率は前年比+2.3%と前年度の伸びから拡大する。名目GDP成長率も前年比+2.8%まで上昇し、デフレーターは輸入デフレーターの急低下によって+0.4%となる見込みである。

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