2012/2013年度経済見通し(2012年2月) ~懸念材料は残るものの、緩やかな回復が続く~
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2012/02/15


○2011年10~12月期の実質GDP成長率は、前期比-0.6%(年率-2.3%)とマイナスに転じ、景気が足踏み状態に陥っていたことが示された。世界経済の減速に加え、タイの洪水という一時的な要因もあって、輸出が低調に推移したことが大きな要因である(内需寄与度が前期比+0.1%であったのに対し、外需寄与度は同-0.6%)。ただし、2012年1~3月期の実質GDP成長率は前期比で大きく伸びる可能性が高い。東日本大震災による景気の落ち込みを埋め合わせることはできず、年度では前年比-0.4%と2年ぶりのマイナス成長になる見込みだが、回復力が強まっていく条件は整いつつある。


○2012年度は、前半は震災復興のための公共投資と、政策効果による自動車販売の増加、年度後半は海外景気の回復ペースの高まりを受けた輸出の持ち直しにより、景気の回復力が徐々に盛り返してくると期待される。景気のけん引役の交替は順調に進むと予想しており、年度中に景気が再失速するリスクは小さいと思われるが、欧州の財政金融危機の動向が引き続き懸念材料である。2012年度の実質GDP成長率は前年比+2.2%と予想する。ゲタ(+0.9%)の影響を受けているが、それを除いた年度中の成長率も+1.4%と2011年度の同0.8%からは大きく改善する。名目GDP成長率は前年比+2.3%となり、デフレーターは同+0.1%とプラスに転じるが、輸入物価の下落による一時的な動きであり、デフレ解消には至らない。


○2013年度も、勢いはやや鈍化してくるが景気回復の動きは継続しよう。復旧・復興需要は2012年度中にピークアウトするため、2013年度は公共投資がマイナス寄与に転じるが、輸出の持ち直しの勢いが増してくることに加え、民需も底堅さを維持するため、景気は順調な回復を続けるであろう。2013年度の実質GDP成長率は前年比+1.8%と予想される。名目GDP成長率も前年比+1.6%まで上昇するが、デフレーターは同-0.2%とデフレが解消するには至らない見込みである。


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