2012/2013年度経済見通し(2012年5月) ~景気回復の動きが続くが、夏場に踊り場入りの懸念も~
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2012/05/21


○2012年1~3月期の実質GDPは前期比+1.0%(年率+4.1%)と3四半期連続でプラスとなった。輸出の回復が遅れているが、内需が好調で、増加幅も拡大した。エコカー補助金の効果による自動車販売の増加などから個人消費が堅調に増加していることに加え、被災地で復興関連の補正予算の執行が本格化しつつあることを受けて公共投資が増加に転じたことが、内需を押し上げている。


○2012年度の前半は、引き続き公共投資と自動車販売の増加が景気を押し上げる要因となるが、こうした効果は夏場にかけて弱まってくると予想される。代わって、海外経済の回復ペースの高まりを受けて、足元では弱い動きが続いている輸出が持ち直してくると期待される。しかし、そのタイミングに隙間が生じる可能性があり、景気がいったん踊り場に入るリスクがある。さらに欧州の財政金融危機や金融市場の動向は引き続き懸念材料であり、世界経済に悪影響が及ぶことになれば、国内景気にも下振れリスクが増してくる。2012年度の実質GDP成長率は前年比+2.5%と予想する。ゲタ(+1.2%)の影響を受けているが、それを除いた年度中の成長率も+1.3%と2011年度の同+1.3%と同ペースでの回復が続く。ただし、回復ペースが速いのは年度前半であって、後半には勢いが急速に鈍るであろう。名目GDP成長率は前年比+2.4%となり、デフレーターは同-0.1%とマイナスが急縮小する見込みである。


○2013年度も、勢いはやや鈍化してくるが景気回復の動きは継続しよう。復旧・復興需要は2012年度中にピークアウトするため、2013年度は公共投資がマイナス寄与に転じるが、輸出の持ち直しの勢いが増してくることに加え、民需も底堅さを維持するため、景気は回復基調を続けるであろう。年度末にかけては、個人消費を中心に消費税率引き上げ前の駆け込み需要が発生すると見込まれる。2013年度の実質GDP成長率は前年比+1.5%と予想する。名目GDP成長率も前年比+1.4%まで上昇するが、デフレーターは同-0.1%と小幅ながらマイナスの状態が続くであろう。


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