2012/2013年度経済見通し(2012年6月)(2次QE反映後) ~景気回復の動きが続くが、夏場に踊り場入りの懸念が高まる~
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2012/06/11

○2012年1~3月期の実質GDP(2次速報)は前期比+1.2%(年率+4.7%)と1次速報の同+1.0%(年率+4.1%)から上方修正され、景気が内需主導で持ち直しているということが改めて確認された。輸出の回復が遅れているが、エコカー補助金の効果による自動車販売の増加などから個人消費が堅調に増加し、復興関連の補正予算の執行が本格化したことを受けて公共投資が増加に転じたことが内需を押し上げている。

○2012年度の前半は、公共投資と自動車販売の増加が引き続き景気を押し上げるが、こうした効果は夏場にかけて弱まってくると予想される。代わって、輸出が持ち直してくると期待されるが、海外経済の先行き不透明感が強まっており、そのタイミングに隙間が生じる可能性があり、景気が夏場にいったん踊り場に入るリスクが高まっている。欧州の財政金融危機は引き続き懸念材料であり、世界経済に悪影響が及ぶことになれば、国内景気の下振れ幅がさらに拡大することになろう。2012年度の実質GDP成長率は前年比+2.5%と予想する。ゲタ(+1.3%)の影響を受けているが、それを除いた年度中の成長率も+1.2%と2011年度の同+1.3%と同程度のペースでの回復が続く。ただし、回復ペースが速いのは年度の初めまでであり、その後は勢いが急速に鈍るであろう。名目GDP成長率は前年比+2.9%となり、デフレーターは同+0.4%とプラスに転じるが、輸入デフレーターのマイナスによる影響が大きく、デフレ脱却を意味するものではない。

○2013年度も、景気回復の動きは継続しよう。復旧・復興需要は2012年度中にピークアウトするため、2013年度は公共投資がマイナス寄与に転じるが、輸出の持ち直しが進むことに加え、民需も底堅さを維持するため、景気は回復基調を続けるであろう。年度末にかけては、個人消費を中心に消費税引き上げ前の駆け込み需要が発生すると見込まれる。2013年度の実質GDP成長率は前年比+1.5%と予想する。名目GDP成長率も前年比+1.4%まで上昇するが、デフレーターは同-0.1%と小幅ながらマイナスに転じるであろう。

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