2012/2013年度経済見通し(2012年8月) ~軽い調整局面を経て、景気は再び回復に向かう~
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2012/08/15


○2012年4~6月期の実質GDPは前期比+0.3%(年率+1.4%)と、伸びは鈍化したものの4四半期連続でプラスとなり、景気が持ち直し基調にあることを示す結果となった。内需の寄与度は前期比+0.4%、外需(純輸出=輸出-輸入)の寄与度は同-0.1%と、東日本大震災以降の内需を中心とした景気回復の動きが維持されている。


○2012年度の景気は、秋から年末にかけて軽い調整局面に入る可能性が高まっている。内需の伸びが鈍る一方で、外需の回復が遅れ、景気回復に隙間が生じるためである。これまで個人消費を押し上げてきた自動車販売だが、8、9月にも補助金支給の予算枠を使い切ってしまうと見込まれ、個人消費は7~9月期にも前期比マイナスに転じる可能性がある。内需のもうひとつの柱である公共投資は、復興需要の本格化によって、年内は増加基調を維持できそうだが、年明け以降は、水準は高いながらも前期比で減少に転じると予想され、景気の押し上げ効果が失われてくる。輸出は、今年度中は横ばい圏内での動きにとどまると予想され、外需による景気の押し上げは期待薄である。2012年度の実質GDP成長率は前年比+2.2%となるが、高めのゲタ(+1.5%)をはいており、ゲタを除いた年度中の成長率では同+0.7%にとどまる。名目GDP成長率は前年比+1.6%となり、デフレーターは前年比-0.6%までマイナス幅が縮小する見込みである。


○2013年度は再び景気回復の動きが強まってくる。公共投資がマイナス寄与に転じるが、海外経済の回復を背景に輸出が持ち直してくることに加え、個人消費、設備投資といった民需も底堅さを維持するであろう。2013年度の実質GDP成長率は前年比+1.6%と、年度末にかけて個人消費を中心に消費税率引き上げ前の駆け込み需要が高まることも加わり、比較的堅調な伸びが続くであろう。ゲタ(+0.5%)を除いた年度中の成長率では+1.1%と2012年度のペースを上回る見込みである。名目GDP成長率は前年比+1.3%まで高まるが、デフレーターは同-0.4%とマイナスが続く。


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