2012/2013年度経済見通し(2012年11月)~後退期から早期に脱するも、景気の回復力は弱い~
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2012/11/14


○2012年7~9月期の実質GDPは前期比-0.9%(年率-3.5%)と、内外需の落ち込みを背景に大きめのマイナスとなった。すでに発表された他の経済指標と合わせて考えると、景気はすでに後退局面に入っている可能性が高い。


○2012年度は、年内は厳しい状況が続くが、早ければ年明けにも景気が底打ちすると見込まれる。年明けに輸出が回復してくることが主な原因であり、内需は持ち直すものの力強さには欠ける。景気後退局面の期間は1年程度と、過去の平均的な後退期間並みの長さとなろう。2012年度の実質GDP成長率は前年比+0.5と引き続き低い水準にとどまろう。高めのプラスのゲタ(+1.4%)をはいている効果が大きく、ゲタを除いた年度中の成長率では同-0.9%とマイナス成長となる見込みである。年度初めには縮小に向かっていた需給ギャップは、再びマイナス幅が拡大し、GDPデフレーターは前年比-0.8%と、デフレの状態が継続する。


○2013年度は、景気回復の動きが次第に確かなものになってくると予想される。年度末にかけては消費税率引き上げ前の駆け込み需要が加わるため、勢いに弾みがつくことになろう。公共投資のマイナス寄与が続くものの、輸出の持ち直しが続くことに加え、民需も底堅さを維持すると考えられる。ただし、回復力は弱く、期待される輸出の回復が遅れると、景気の底打ちのタイミングが後ずれする懸念がある。2013年度の実質GDP成長率は前年比+1.0を予想する。ゲタ(-0.4%)を除いた年度中の成長率では+1.4%となり、震災からの復旧・復興で急速に景気が立ち直った2011年度と同じペースとなる見込みである。ただし、GDPデフレーターは前年比-0.3%となり、マイナス幅は縮小するがデフレから脱却するには至らない。


○2014年度は、消費税率引き上げ後の影響が、家計部門を中心に現れる。このため、実質GDP成長率は前年比-0.1と再びマイナス成長に陥ると予測する。


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