2012/2013年度経済見通し(2012年12月)(2次QE反映後)~後退期から早期に脱するも、景気の回復力は弱い~
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2012/12/11
調査部 小林 真一郎


○2012年7~9月期の実質GDP(2次速報)は前期比-0.9%(年率-3.5%)と1次速報値と同じ伸び率となった。名目成長率も、同-0.9%(年率-3.6%)と、1次速報から変更されなかった。また、GDPデフレーターは、前年同期比-0.8%となり、1次速報の同-0.7%から小幅下方修正された。公的需要の内訳の修正を除けば、1次速報値の結果とほぼ同じ内容であり、景気はすでに後退期に入っている可能性が高いとの評価に変化はない。


○2012年度は、輸出が回復してくることを原因に、早ければ年明けにも景気が底打ちすると見込まれる。もっとも、内需は持ち直すものの力強さには欠けるため、底打ち直後は緩やかな回復にとどまる可能性がある。2012年度の実質GDP成長率は前年比+0.8%と低い伸びにとどまろう。高めのプラスのゲタ(+1.7%)をはいている効果が大きく、ゲタを除いた年度中の成長率では同-0.8%と実際にはマイナス成長となる見込みである。年度初めには縮小に向かっていた需給ギャップは、再びマイナス幅が拡大してきており、デフレーターは前年比-0.9%と、デフレの状態が継続する。


○2013年度は、景気回復の動きが次第に確かなものになってくると予想される。年度末にかけては消費税率引き上げ前の駆け込み需要が加わるため、勢いに弾みがつくことになろう。公共投資がマイナス寄与に転じるものの、輸出の持ち直しが続くことに加え、民需も底堅さを維持すると考えられる。ただし、回復力は弱く、期待される輸出の回復が遅れると、景気の底打ちのタイミングが後ずれする懸念がある。2013年度の実質GDP成長率は前年比+1.1%を予想する。ゲタ(-0.3%)を除いた年度中の成長率では+1.4%となる見込みである。ただし、GDPデフレーターは前年比-0.3%となり、デフレから脱却するには至らない。


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