2013/2014年度経済見通し(2013年2月)~景気持ち直しの動きが強まっていく~
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2013/02/18


○2012年10~12月期の実質GDPは前期比-0.1%(年率-0.4%)とマイナス幅が急縮小し、景気が昨年中に下げ止まったことを示唆する結果となった。2013年1~3月期は企業部門の改善や輸出の増加を中心に前期比でプラスに転じると予想され、2012年度の実質GDP成長率は前年比+0.9%となろう。もっとも、高めのプラスのゲタ(+1.8%)をはいている効果が大きく、ゲタを除いた年度中の成長率では同-0.8%と年度前半の低迷が影響して、実際にはマイナス成長となる見込みである。GDPデフレーターは前年比-0.7%と、デフレの状態が継続する。


○2013年度は、景気回復の動きが次第に確かなものになってくると予想される。経済対策の効果により公共投資のプラス寄与が続くことや、海外経済の持ち直しを受けて輸出の回復が続くことに加え、民需も底堅さを維持すると考えられる。さらに年度末にかけては、消費税率引き上げ前の駆け込み需要が加わるため、勢いに弾みがつくことになろう。2013年度の実質GDP成長率は前年比+2.0%を予想する。ゲタ(+0.2%)を除いた年度中の成長率でも+1.9%と高い伸びを達成する見込みである。もっとも、円安による物価上昇を受けて、企業コストの上昇、家計の実質所得の目減りといった景気へのマイナス効果が現れることに加え、建設業の供給制約によって公共投資による押し上げ効果も限定される見込みである。GDPデフレーターは前年比-0.4%となり、デフレから脱却するには至らないだろう。


○2014年度は、消費税率引き上げ後の影響が、家計部門を中心に現れる。公共投資のプラス効果がはく落することも、成長率を押し下げることになろう。このため、実質GDP成長率は前年比+0.2%と伸び率は急縮小する見込みである。ただし、企業部門の改善傾向が続き、海外経済の拡大を背景に輸出の伸びが高まってくるため、景気が後退期に入ることは回避できるだろう。消費税率引き上げを受けて、GDPデフレーターは前年比+1.2%に上昇すると予想される。


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