2015/2016年度経済見通し(2015年5月)~景気は持ち直しが続くも、そのペースは緩やかにとどまる~
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2015/05/22


○20日に公表された2015年1~3月期の実質GDP成長率は、前期比+0.6%(年率換算+2.4%)と2四半期連続でプラスとなった。しかし、このうち、在庫の前期比寄与度が+0.5%と伸び率の大部分を占めており、在庫を除いた最終需要の動きは鈍いままである。景気は昨年夏場をボトムとして持ち直しに転じたものの、その後の勢いは力強さに欠けている。


○2014年度の実質GDP成長率は-1.0%と5年ぶりにマイナス成長に陥った。景気は年度後半に持ち直したが、ペースが緩やかであったため、消費税率引き上げのマイナスの影響を埋め合わせるには至らなかった。


2015年度の景気は、夏場にかけて持ち直しテンポが鈍る懸念があるが、腰折れすることはなく、基本的には緩やかな持ち直しが続くであろう。年度の実質GDP成長率は前年比+1.2%とプラス成長に転じると予想する。回復力は力強さに欠けるものの、消費税率引き上げの影響が薄らぐこともあり、ゲタ(+0.4%)を除いた年度中の成長率では+0.8%に拡大すると見込まれる。景気が持ち直すのは、雇用需給の引き締まりを背景とした家計の所得環境の改善や、企業業績の改善によって、国内需要の回復の動きが維持されるためである。また、原油価格は底打ち後も前年度の水準を下回って推移するため、コスト減少を通じて、家計の実質購買力を高め、企業業績の押し上げに寄与する見込みである。もっとも、企業が慎重な姿勢を堅持するため、賃金上昇による需要の増加が企業業績を高め、再び賃金の上昇につながっていくという経済の好循環の状態にまでは至らないであろう。


2016年度も景気の持ち直しが続き、実質GDP成長率は前年比+1.6%と、伸び率もやや拡大する見込みである。前半は緩やかな持ち直しの動きが続くが、後半から2017年4月の消費税率の引き上げをにらんだ動きが家計部門を中心に現れると予想され、回復ペースが増してくる見込みである。


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