2015/2016年度経済見通し(2015年11月)~景気の持ち直しペースは緩やかにとどまり、下振れリスクが高まる~
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2015/11/17


○16日に発表された2015年7~9月期の実質GDP成長率(1次速報)は前期比-0.2%(年率換算-0.8%)と4~6月期の同-0.2%(同-0.7%)に続き2四半期連続でマイナス成長となり、景気が引き続き横ばい圏内での動きにとどまっていることが示された。


2015年度の景気は、10~12月期以降はプラス成長に転じると予想され、景気が底割れするリスクはなんとか回避されそうである。ただし、持ち直しのペースは緩やかにとどまるだろう。良好な雇用情勢を反映して賃金が持ち直し、コスト減少を背景に企業業績の改善が続くという好材料はあるが、それが個人消費や設備投資を押し上げる力は弱い。年度の実質GDP成長率は前年比+0.8%とプラス成長に転じると予想する。ただし、ゲタ(+0.9%)を除いた年度中の成長率は-0.1%にとどまる。最大の景気下振れリスクは輸出である。中国を中心とした新興国や資源国の景気減速の動きが強まり、輸出が減少傾向に転じることになれば、横ばい圏での動きが長期化する懸念がある。


2016年度も、景気の持ち直しは続くと予想される。実質GDP成長率は前年比+1.3%とプラス成長が続き、四半期ごとの前期比伸び率もやや拡大する見込みである。年度前半は緩やかな持ち直しの動きが続くが、後半からは、2017年4月の消費税率の引き上げをにらんだ動きが家計部門を中心に現れることや、海外経済の持ち直し傾向の強まりを背景に輸出の増加ペースがやや高まってくることが、景気の持ち直しペースを高める見込みである。


2017年度は、消費税率引き上げを受けて、実質GDP成長率は前年比-0.5%とマイナス成長に陥る見通しである。前回引き上げ時と比べて税率の引き上げ幅が小幅にとどまるため、駆け込み需要と反動減の大きさも小規模になるが、それでも家計に対しての影響は大きい。ただし、四半期ごとの実質GDP成長率では、マイナスとなるのは4~6月期にとどまり、年度末にかけては景気の持ち直しペースも高まってこよう。


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