コモディティ・レポート (2013年2月)
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2013/02/27
調査部 芥田 知至


I.コモディティ市況全般:2月は下落傾向


コモディティ市況の上昇は一服し、2月は下落傾向になった。米金融緩和の出口への警戒感や春節休暇前後の中国需要の伸び悩みが下押し材料になった。当面、世界景気回復による資源需要の増加と、開発投資による供給力の拡大がバランスして、コモディティ市況全体では横ばい圏の推移が予測される。


II.エネルギー市況: 上昇後、頭打ち


国際指標となるブレント原油は、昨年10月以降、110ドル前後での推移が続いたが、景気減速懸念が後退する中で、地政学懸念が強まり、2013年1月は上昇傾向となった。しかし2月は、米国金融政策が量的緩和から出口に向かうとの懸念が上値抑制要因になった。年後半にかけてやや下落すると見込まれる。


III.ベースメタル市況: 景気回復観測により上昇後、下落


銅市況は、2月上旬に8,300ドル台となったが、下旬には7,800ドル前後に下落した。春節休暇前後の中国需要の低調、米国での政府歳出の削減懸念や金融緩和の出口の可能性などが下押し要因になった。今後、各国の製造業活動の拡大傾向に伴って銅市況は上昇するだろう。


IV.貴金属市況:金は一時1,550ドル近くまで下落


金市況は、2月後半にかけて一時1,550ドル近くまで下落したが、足元は1,600ドル近くに戻している。世界景気の回復継続はリスク志向を強める要因だが、先進国の財政問題、通貨安懸念、中東の地政学リスクなどリスク回避的な金買いを促す要因もあり、金市況は一進一退が見込まれる。


V.トピック: シェール革命の電力部門への影響


シェール革命は、電力事業の環境に大きな影響を及ぼした。2012年は、石炭火力による発電量の減少と、天然ガス火力による発電量の増加が目立った。こうした中、安価な天然ガス調達によって事業環境が好転した事業者もあれば、石炭火力発電所や原子力発電所が競争力を失ったためにマイナス影響を受けた事業者もある。


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