コモディティ・レポート (2013年11・12月)
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2013/12/24
調査部 芥田 知至


I.コモディティ市況全般: 11月中旬にかけて下落後、上昇に転じる


ロイター・ジェフリーズCRB指数は、11月中旬にかけて下落していたが、その後は上昇してきている。供給増、ドル高、米国の量的緩和縮小観測などに伴う下落圧力が一巡した後は、世界景気の拡大観測などを背景に、ベースメタルや原油の市況が上昇に転じた。当面、金は下落しやすく、原油は上値を抑制されやすい一方で、世界景気の持ち直し基調を受けて銅などベースメタルは上昇しやすくなるだろう。


II.エネルギー市況: ブレント原油は110ドル前後に持ち直し


ブレント原油の市況は、8月下旬にかけて上昇した後、下落に転じ、11月上旬には一時103ドル前後となった。その後は、リビアの生産障害の継続や各国景気市況の改善を受けて上昇し、足元は110ドル前後で推移している。2014年は地政学リスクの緩和などを背景に100ドル近くに下落する動きが見込まれる。


III.ベースメタル市況: 銅市況は7,200ドル超に持ち直し


銅市況は、11月中旬に7,000ドルを下回ったものの、その後は7,200ドル超に持ち直している。銅鉱山の供給増が上値抑制要因として意識されるものの、米国や日本の景気が回復基調を続ける中で、中国や欧州の景気も最悪期を脱しており、銅市況は緩やかに上昇するであろう。


IV.貴金属市況:金は下落して1,200ドル前後


金市況は、8月下旬に1,400ドル台を回復した後、下落傾向となり、12月中旬には1,200ドル前後で推移した。米国の量的緩和が縮小に向かうことを背景に金利高やドル高の観測が生じやすくなっており、投機的な金買いを進めにくい状況とみられる。当面、1,200ドル前後を中心とした推移が続くと思われる。


V.トピック


LMEの倉庫規制・・・倉庫の搬出義務が強化され、対象は待機時間が50日以上の倉庫に広げられた。
原油価格の見通し・・・2014年は、世界景気の回復を背景に原油需要は増加するものの、供給力の増加や地政学的懸念の緩和により、原油市況は下落気味となるだろう。


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