コモディティ・レポート (2014年1・2月)
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2014/02/27
調査部 芥田 知至


I.コモディティ市況全般: 1月上旬に下落後、2月下旬にかけて上昇


ロイター・ジェフリーズCRB指数は、2013年11月中旬をボトムに、12月に入って上昇したが、1月上旬に再び下落し、2月下旬にかけて持ち直している。先行き、米国の量的緩和縮小が見込まれていることは金を中心に上値抑制要因となり、原油は供給増加圧力も意識されるだろう。一方で、世界景気の持ち直しを受けた需要増加観測から銅などベースメタルは上昇しやすくなるだろう。


II.エネルギー市況: ブレント原油は一進一退、WTI原油は上昇


ブレント原油の市況は、昨年夏場の高値から下落した後は、一進一退で推移している。今後、北半球の冬場が終わり、不需要期に入るにつれて、原油の余剰感がやや強まってくるとみられ、原油相場は下落気味に推移すると見込まれる。


III.ベースメタル市況: 銅市況は一進一退後、7,000~7,200ドル程度


銅市況は、一進一退で推移している。先行きは、銅鉱山の供給増加が上値抑制要因として意識され、中国やその他の新興国の景気下振れ懸念が残るものの、米国や日本の景気が回復基調を続ける中で、銅市況は緩やかに上昇するであろう。


IV.貴金属市況:金は上昇して1,300ドル台を回復


金市況は、12月後半には1,200ドルを割り込んだが、その後は上昇に転じて、1,300ドル台を回復した。米国の量的緩和の縮小ペースを巡る思惑が変化しやすく、金市況が影響される状況が続いている。今後も、米国の経済指標やFRB高官発言を材料に、1,300ドル台を中心とした推移が見込まれる。


V.トピック


インドネシアの鉱石輸出禁止措置・・・インドネシア政府は、新鉱業法に基づいて、未加工鉱物の輸出禁止措置を1月12日に開始した。ニッケル鉱石やボーキサイトへの影響が大きいとみられるが、開始直前の基準緩和により影響は限定的となりそうだ。
米国の寒波・・・今冬の米国は厳冬となり、暖房用のエネルギー需要の増加や、降雪や寒冷による経済活動の低下などがみられた。暖房度日をみると30~35年ぶりの厳冬となっている。


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