コモディティ・レポート(2011年12月)
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2012/01/12


I.原油市況 ~年末・年始に上昇


原油市況は年末・年初に上昇し、ブレント原油は1バレル=110ドル台、WTI原油は100ドル台に乗せて推移している。イラン情勢やスイス系の製油会社の経営難が相場の押し上げ材料になった。当面、イラン原油の供給減や地政学リスクが意識されるものの、リビアやサウジアラビアの供給増が見込まれ、今年の原油需給はやや緩和すると見込まれる。来年半ばにかけて、WTI原油は90ドル前後、ブレント原油は100ドルを下回る程度まで下落すると予想される。


II.ベースメタル市況 ~横ばい圏


12月以降のベースメタル市況は、欧州の財政金融危機を材料に一進一退が続いた。欧州当局による対策を受けて一時的にコンフィデンスの悪化に歯止めがかかっても、根本的な解決には遠いとの見方から金融市場が再び不安定化する状況が続いた。一方で、米国や中国の景気指標が底堅い状況も変わっていない。今後、米中日の景気が底堅さを維持する中、世界のベースメタル需要は増加を続けるだろう。欧州の財政金融問題に対する不安心理が後退すると、ベースメタルの市況は上昇すると思われる。


III.トピック ~2012年のベースメタル市況の見通し


2011年末時点のコモディティ市況全般をみると、供給懸念のある原油や安全資産需要がある金は2010年末に比べ上昇しているが、景気敏感な工業原材料は下落している。足元のベースメタル相場は、景気減速観測によって、下押しされた状況だと考えられる。2012年のマクロ経済環境としては、欧州の景気は低迷が続いても、中国や米国の景気が底堅い推移が考えられる。そうした状況下で、金属需要は増加し、ベースメタル市況は緩やかに上昇するシナリオが考えられる。


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