コモディティ・レポート(2012年1月)
全文紹介

2012/02/17


I.原油市況 ~ さらに上昇


原油市況は、さらに上昇した。背景には、イラン核開発問題を巡って、米欧を中心とする経済制裁によってイランからの原油輸出が抑制されるとの観測や、中東での地政学的なリスクが高まっているとの懸念が相場の押し上げ材料になっている。もっとも、リビアやサウジアラビアの供給増加などを背景に、原油需給は徐々に緩和すると見込まれ、年央にかけて、WTI原油は90ドル前後、ブレント原油は100ドルを下回る程度まで下落すると予想される。


II.ベースメタル市況 ~ ボトムアウトの動き


年明け以降、ベースメタル市況は上昇基調で推移している。足元ではギリシャ支援策の決定が遅れており、不安材料になっているものの、世界景気の見通しの悪化に歯止めがかかったことに加えて、需要サイドの在庫が少なくなったことや供給サイドにおいて減産の動きが強まったことも市況の押し上げに働いたと考えられる。欧州経済の低迷がある程度続いても、米中日の景気が底堅さを維持する中で、金属需要の増加に合わせて、ベースメタルの市況は緩やかに上昇すると思われる。


III.トピック ~ 割安なカナダ原油


昨年終盤以降の原油相場の変動材料として、最も大きなインパクトがあったのは、イラン問題であり、その影響を受けやすい中東産のドバイ原油は上振れしている。また、ブレント原油については、ナイジェリアでのストライキやテロによって、原油供給不安が強まったことで押し上げられた。これらに加えて、合成原油の製造プラント、合成原油を利用する製油所、原油を輸送するパイプラインなどの事情によってカナダ産原油の需給変化が大きく、WTI原油の市況動向に影響している。


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