コモディティ・レポート(2012年2月)
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2012/03/14


I.原油市況 ~地政学的懸念と景気回復観測により上昇続く


原油市況は上昇基調が続いている。イラン問題を巡る供給減少や地政学リスクが意識され、世界景気拡大による原油需要増加観測も原油相場の押し上げ材料になっている。各国当局が原油高抑制策を検討する動きが出始めている。もっとも、実際に原油需給が逼迫する可能性は小さく、いずれ地政学的な緊張も緩和するならば、原油価格は下落余地が大きいとみられる。年末にかけて、WTI原油で90ドル台前半、ブレント原油で100ドル程度まで下落すると予想される。


II.ベースメタル市況 ~需要の伸び悩みをうけて頭打ち


ベースメタル市況は、2012年に入って、ユーロ圏の財政金融危機への懸念が緩和したことや、米国や日本で強めの景気指標が発表されたことを受けて上昇傾向で推移してきたが、足元では、中国の金属需要の鈍化懸念により上値を抑えられている。このところ、ベースメタルの需要見通しについては、中国を下方修正する一方で、米国や日本を上方修正するイメージであったとみられる。全体として、ベースメタル市況の見通しは大きく変わっておらず、世界景気の持ち直しとともに緩やかに上昇するだろう。


III.トピック ~構造要因を材料に変化する市況


ブレント原油とWTI原油の価格差が再び拡大したり、ガソリン安・軽油高が解消に向かったりと、原油市況・石油製品市況が、やや意外感のある動きをしている背景には、原油需給や石油製品需給の構造的な要因に対するこれまでの一般的な見方があてはまらない状況が生じてきているように思われる。油田の開発、製油所の新設・廃棄、パイプラインの建設・変更などが各所で進行中であり、需給の現状や先行きに対する判断が揺れ動きやすくなっている。


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