2010年10~12月期のGDP(1次速報)結果
全文紹介

2011/02/14


本日発表の2010年10~12月期の実質GDP成長率は、前期比-0.3%(年率-1.1%)と5四半期ぶりにマイナス成長となった。GDPデフレーターは、生鮮食品やたばこ、エネルギーなどの価格上昇が影響して、前年同期比-1.6%とマイナス幅が0.5ポイント縮小した。


実質GDP成長率に対する寄与度を内外需別にみると、内需の寄与度は前期比-0.2%、外需(純輸出=輸出-輸入)の寄与度は同-0.1%となった。これまで景気を牽引してきた外需が2四半期連続で成長率の押し下げ要因となったのに加え、内需も5四半期ぶりのマイナス寄与となった。
内需の内訳をみると、個人消費が前期比-0.7%と大幅に減少したのが目立つ。たばこ税増税や新車購入への補助金支給策終了による販売の大幅な減少が、個人消費全体を押し下げた。住宅投資は同+3.0%と、マンションを中心とした住宅着工の緩やかな持ち直しを反映し、増加が続いた。
企業の新規投資に対する慎重姿勢は依然として強いものの、生産水準の切り上がりや企業収益の急速な回復を受けて、設備投資は同+0.9%と5四半期連続で増加した。また、在庫調整の動きがやや緩んできたことなどを反映し、民間在庫投資の実質GDPに対する寄与度は+0.2%と成長率の押し上げ要因となった。公的需要は、政府最終消費は同+0.2%と緩やかな増加が続いた。一方、今年度予算で公共事業関係費が大幅に減額されているのに加え、昨年度の補正予算の効果も剥落したとみられることから、公共投資は同-5.8%と大幅に減少した。この結果、公的需要全体では同-0.7%と2四半期連続で減少した。
次に外需についてみると、個人消費など国内需要の低迷を受けて輸入は同-0.1%と6四半期ぶりに小幅に減少したが、アジア向けを中心に輸出も同-0.7%と7四半期ぶりに減少した。この結果、外需の実質GDPに対する寄与度は-0.1%と2四半期連続で成長率の押し下げ要因となった。
経済全体の総合的な物価動向を示すGDPデフレーターは、生鮮食品やたばこ、エネルギーなどの価格上昇が影響して、前年同期比-1.6%とマイナス幅が0.5ポイント縮小した。もっとも、季節調整済み前期比でみると-0.3%と下落が続いており、大幅な供給過剰の状態を背景としたデフレ状況に大きな変化はみられない。


全文紹介 前のページへもどる

ページの先頭へ

1234567890