2011年4~6月期のGDP(1次速報)結果
全文紹介

2011/08/17


8月15日に発表された2011年4~6月期の実質GDP成長率は前期比-0.3%(年率-1.3%)と3四半期連続のマイナス成長となったが、マイナス幅は市場の大方の予想に比べ小幅にとどまった。GDPデフレーターは前年同期比-2.2%と、輸入物価の大幅な上昇が影響して下落幅の拡大が続いた。


実質GDP成長率に対する寄与度を内外需別にみると、内需の寄与度は前期比+0.4%、外需(純輸出=輸出-輸入)の寄与度は同-0.8%となった。公的需要の増加などを受けて内需は3四半期ぶりにプラス寄与となったが、震災による供給制約で輸出が大きく減少した影響で、外需は大幅なマイナス寄与となった。


内需の内訳をみると、個人消費が前期比-0.1%と3四半期連続で減少したものの、減少幅は縮小した。供給不足により自動車販売の低迷は続いたが、地上デジタル化移行前の駆け込み需要で薄型テレビの販売が好調に推移し、耐久財消費を押し上げた。総じて、震災直後の自粛ムードは徐々に薄らいできている。住宅投資は、震災以降の住宅着工の低迷を反映し、同-1.9%と4四半期ぶりに減少した。


設備投資は同+0.2%と小幅ながらも増加に転じた。供給面の制約もあって震災直後には一時的に落ち込んだものの、企業の投資姿勢には大きな変化はないとみられる。震災からの復旧のための投資もあって、設備投資は底堅く推移した。震災直後に急減した在庫の積み増しが行われたため、民間在庫投資の実質GDPに対する寄与度は+0.3%と、GDP成長率を押し上げる要因となった。公的需要は、震災関連の支出増もあって政府最終消費は同+0.5%と増加が続いた。また、被災地での仮設住宅の建設が進んだことなどを受けて、公共投資も同+3.0%と6四半期ぶりに増加した。この結果、公的需要全体では同+0.9%と比較的高い伸びとなった。


次に外需についてみると、供給面の制約により輸出は同-4.9%と大きく落ち込んだ一方、輸入は同+0.1%と小幅ながらも増加した。この結果、外需の実質GDPに対する寄与度は-0.8%と4四半期連続で成長率の押し下げ要因となり、押し下げ幅も大きく拡大した。


経済全体の総合的な物価動向を示すGDPデフレーターは、前年同期比-2.2%とマイナス幅が拡大した。季節調整済み前期比でみても-1.1%と大きく下落した。国際商品市況の上昇が徐々に国内物価にも波及してきている一方、輸入物価は大幅な上昇が続いており、GDPデフレーターの下落には歯止めがかからなかった。


全文紹介 前のページへもどる

ページの先頭へ

1234567890