2011年7~9月期のGDP(1次速報)結果
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2011/11/14


本日発表された2011年7~9月期の実質GDP成長率は前期比+1.5%(年率+6.0%)と4四半期ぶりにプラス成長となり、プラス幅も市場の大方の予想通りかなり大きくなった。GDPデフレーターは前年同期比-1.9%と下落率は縮小したものの、大幅な低下が続いた。


実質GDP成長率に対する寄与度を内外需別にみると、内需の寄与度は前期比+1.0%、外需(純輸出=輸出-輸入)の寄与度は同+0.4%となった。個人消費の堅調な増加などを受けて内需は2四半期連続でプラス寄与となり、供給制約の解消によって輸出が大きく増加した影響で外需も5四半期ぶりにプラス寄与となった。


内需の内訳をみると、個人消費が前期比+1.0%と2四半期連続で増加し、増加幅も大きくなった。供給量の回復により自動車販売が急速に持ち直したほか、自粛ムードの後退を反映して旅行など一部のサービス消費も持ち直した。住宅投資は、震災後に先送りされていた住宅着工が持ち直したことを反映し、同+5.0%と増加に転じた。


設備投資は同+1.1%と、小幅ながらも4四半期ぶりに増加に転じた。震災後に手控えられていた投資活動が再開されたほか、震災からの復旧のための投資も徐々に現れてきたことなどが背景にある。震災の影響で大幅に減少した在庫を積み増す動きや、半導体など一部の製品での在庫積み上がりを受けて、民間在庫投資の実質GDPに対する寄与度は+0.2%と、2四半期続けてGDP成長率を押し上げる要因となった。公的需要では、震災関連の支出増もあって政府最終消費は同+0.4%と増加が続いた。一方、仮設住宅建設による押し上げ効果が剥落したことなどの影響で、公共投資は同-2.8%と減少に転じた。この結果、公的需要全体では同-0.1%と小幅に減少した。


次に外需についてみると、発電用のエネルギーの需要拡大や国内の生産活動の持ち直しなどを受けて輸入は同+3.4%と増加した。一方、供給体制の復旧や海外での在庫の積み増しなどにより輸出も同+6.2%と大きく増加した。この結果、外需の実質GDPに対する寄与度は+0.4%と、5四半期ぶりに成長率を押し上げる要因となった。


経済全体の総合的な物価動向を示すGDPデフレーターは、前年同期比-1.9%と下落率はやや縮小したものの、大幅な低下が続いた。国内物価は下落ペースが和らいできているものの、輸入物価の高止まりが引き続きGDPデフレーターを押し下げる要因となった。


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