日銀短観(2011年9月調査)予測
全文紹介

2011/09/15


○10月3日に公表される2011年9月調査の日銀短観では、大企業製造業の業況判断DI(「良い」-「悪い」)は前回調査から12ポイント上昇の3と、生産の急速な持ち直しを背景に景況感が大幅に改善すると予想する。震災直後に寸断された供給網は足元で概ね復旧しており、心配されていた夏場の電力不足も、節電の工夫により生産活動に深刻な影響を与えることなく乗り切ることができた。前回調査で大幅に悪化した自動車を中心に、電気機械や業務用機械などでは景況感が大きく改善するだろう。先行きについては、改善ペースが緩やかになり、今後の景気に対して企業が慎重な見方をしていることが示されるだろう。世界経済の急減速や円相場の高止まりなどに対する懸念は強く、企業マインドの改善を抑える要因になるとみられる。


○大企業非製造業の業況判断DIは前回調査から6ポイント上昇の1と、製造業ほどではないものの景況感が比較的大きく改善すると見込まれる。製造業の生産活動と関わりが深い卸売や運輸、消費自粛ムードが薄れ客足が戻りつつある対個人サービスや宿泊・飲食サービス、自動車販売が持ち直している小売などでは大きく改善するだろう。先行きについては製造業と同様、小幅な改善にとどまるだろう。


○中小企業の業況判断DIは、前回調査から製造業では7ポイント、非製造業では2ポイントそれぞれ改善すると予想するが、大企業に比べ改善幅は小さくなるだろう。先行きについては、製造業、非製造業ともに小幅ながらも悪化が見込まれる。


全文紹介 前のページへもどる

ページの先頭へ

1234567890