日銀短観(2012年6月調査)予測
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2012/06/21


○7月2日に公表される2012年6月調査の日銀短観では、大企業製造業の業況判断DIは前回調査から1ポイント下落の-5と、製造業の景況感が徐々に悪化し始めていることが示されるだろう。内需の底堅さや国際商品市況の下落はプラス要因だが、欧州での財政金融危機の再燃や中国経済の減速長期化などで輸出の持ち直しが遅れていること、前回調査時にみられた為替相場が円安に向かう動きが途切れたことなどが、景況感を悪化させるだろう。先行きの業況判断DIも悪化を見込む。欧州経済の混迷に加え、米国経済も雇用の改善が鈍いなど力強さを欠いており、世界経済の先行きに対する懸念は強まっている。また、エコカー補助金の予算切れはその後の自動車の業況を大きく悪化させるだろう。


○大企業非製造業の業況判断DIは前回調査から2ポイント上昇の7と、復興関連を中心に内需が底堅く推移していることを受けて、景況感の改善が続くと予想する。先行きについては、海外経済の変調が国内景気へも波及することへの懸念などから、景況感は緩やかな悪化に転じると見込まれる。


○大企業の今年度の設備投資計画は、底堅い内需とそれに伴う企業収益の回復を背景に、非製造業では上方修正されるだろう。一方、製造業では、前回調査時点に比べ世界経済の不透明感が強まっていることなどを反映し、若干の下方修正が見込まれる。総じて、企業が海外への投資を重視する流れは強まっており、国内の設備投資は盛り上がりを欠く展開となるだろう。


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