日銀短観(2013年3月調査)予測
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2013/03/21
調査部 尾畠 未輝


○4月1日に公表される2013年3月調査の日銀短観では、大企業製造業の業況判断DIは前回調査から4ポイント上昇の-8に改善すると予測する。生産が持ち直していることに加え、海外経済の再加速を受けて輸出は下げ止まってきている。ただし、加工業種では大幅な改善が見込まれるのに対し、素材業種では景況感の改善は小幅にとどまるとみられる。これは、円安の進行を受けて、前者では輸出の採算改善といったメリットが大きい一方、後者では原材料など輸入価格の上昇といったデメリットが大きいためである。


○大企業非製造業の業況判断DIは前回調査から2ポイント上昇の6と、7四半期連続でプラスとなる見込みだ。ただし、製造業と比べ世界経済や為替変動の変動による恩恵を受けにくい分、上昇幅は小幅にとどまるとみられる。中小企業でも、業況判断DIは改善が見込まれるものの、経営を取り巻く環境は依然として厳しく、低水準での推移が続くだろう。


○大企業の今年度の売上高、経常利益の実績見込み額は小幅な上方修正が見込まれる。来年度の事業計画についても増収増益が続くとみられるものの、円安や国際商品市況の上昇がコストの増加を通じて経常利益の押下げ要因となり、売上高経常利益率を低下させる可能性がある。


○大企業の今年度の設備投資の実績見込み額は、これまで手控えられていた更新投資が再開されたことを受けて、小幅な上方修正が見込まれる。来年度の設備投資計画は、企業収益の改善を背景に増加が見込まれる。設備投資はリーマンショック後の大幅な落ち込みからの持ち直し局面にある。


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