日銀短観(2013年9月調査)予測
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2013/09/19
調査部 尾畠 未輝


○10月1日に公表される2013年9月調査の日銀短観では、大企業製造業の業況判断DI(「良い」-「悪い」)は9と、前回調査から5ポイント上昇すると予測する。輸出の持ち直しを受けて生産は緩やかに増加しており、素材業種および加工業種とも景況感は改善する見込みだ。一方、先行きは、円安による売上高の押上げ効果が一巡する上、国際商品市況の上昇が利益を圧迫し、業況は小幅に悪化する可能性がある。


○大企業非製造業の業況判断DIは3ポイント上昇の15と、製造業と比べ改善幅は小さいものの、堅調な内需を受けて上昇が続く見込みだ。先行きについては、個人消費の伸びが一服するとみられる中、消費者関連の業種を中心に景況感の改善は頭打ちとなる。


○中小企業の業況判断DIは、製造業では3ポイントの上昇、非製造業では1ポイントの低下と予想する。非製造業を中心に、大企業と比べて経営を取り巻く環境は厳しさが続いており、先行きに対する懸念も強い。


○2013年度の事業計画は、大企業では製造業、非製造業とも増収増益が見込まれる。売上高と経常利益はやや上方修正され利益率は改善するだろう。一方、中小企業では、非製造業の経常利益は前年の伸びが高かったこともあって減少するとみられる。また、設備投資計画については、大企業では企業収益の改善を背景に上方修正され2年連続で増加する見込みだ。中小企業でも計画が固まるにつれ上方修正される。


○この結果も踏まえて、同日に安倍首相は消費税率引上げの判断を下す予定だが、既に発表されている経済指標からは景気が順調に持ち直していることが示されている中、増税実施の障害とはならないだろう。


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