日銀短観(2014年6月調査)予測
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2014/06/19
調査部 藤田 隼平


○7月1日に公表される日銀短観(2014年6月調査)の業況判断DI(最近)は、大企業製造業では前回調査(2014年3月調査)から3%ポイント低下の14%ポイントに悪化すると予測する。素材業種、加工業種ともに業況感は悪化するだろう。もっとも、増税の影響を受けやすい「自動車」では低下幅が大きくなる一方、底堅い設備投資や堅調な公共投資に支えられて、「はん用機械」などの一般機械類や「鉄鋼」など建材関連の業種では、水準を高める可能性もある。先行きは改善が見込まれるものの、大企業製造業の先行き警戒感は強く、業況判断DI(先行き)は2%ポイント上昇の16%ポイントと慎重な見通しになると予測する。


○大企業非製造業の業況判断DI(最近)は、前回調査から6%ポイント低下し、18%ポイントになると予測する。「建設」以外のすべての業種で前回を下回り、なかでも「小売」や「宿泊・飲食サービス」など個人消費関連の業種では低下幅が大きくなるだろう。先行きは「卸売」や「小売」などを中心に改善が見込まれ、業況判断DI(先行き)は3%ポイント上昇の21%ポイントに改善すると予測する。


○中小企業の業況判断DI(最近)は、製造業では前回調査から6%ポイント低下の-2%ポイント、非製造業では8%ポイント低下の0%ポイントになると予測する。内需依存型の中小企業は、大企業に比べて低下幅が大きくなるだろう。先行きは緩やかに改善すると見込まれる。


○今年度(2014年度)の設備投資計画は、大企業製造業では前年比+10.6%、大企業非製造業では同+3.8%に上方修正されると予測する。また、中小企業についても例年通り上方修正されるとみられるが、製造業では同-10.8%、非製造業では同-27.2%と前年度を下回る計画になると見込まれる。


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