日銀短観(2015年6月調査)予測
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2015/06/18
調査部 藤田 隼平


○7月1日に公表される日銀短観(2015年6月調査)の業況判断DI(最近)は、大企業製造業では前回調査(15年3月調査)から1ポイント上昇し、13になると予測する。円安が企業業績に与えるインパクトが徐々に限定的なものになっていることに加え、内外需要の持ち直しも緩やかにとどまっていることから、業況感の改善は小幅にとどまるだろう。先行きについても、内外景気の持ち直しペースが高まると期待しにくい中で、大企業製造業の業況判断DI(先行き)は1ポイント上昇の14にとどまると予測する。


○大企業非製造業の業況判断DI(最近)は前回調査から2ポイント上昇し、21になると予測する。消費税率引き上げの影響が薄らぎ、個人消費が緩やかに持ち直す中で、旺盛なインバウンド消費も追い風となり、個人消費関連の業種を中心に改善が見込まれる。先行きについては、個人消費関連の業種を中心に引き続き改善が期待される反面、業績の先行きを慎重に見る業種が一部にあることから、業況判断DI(先行き)は21と横ばいにとどまろう。


○中小企業の業況判断DI(最近)は、製造業では前回調査から横ばいの1に、非製造業も横ばいの3になると予測する。内需の持ち直しが緩慢な中、円安による輸入コストの増加や賃上げによる人件費の増加など、中小企業を取り巻く環境は厳しい。先行きについても、慎重な見方が続くと考えられ、業況感の改善は緩やかにとどまろう。


○2014年度の設備投資計画は、大企業製造業では前年比+3.2%、大企業非製造業では同+8.4%で着地した見込みである。また、2015年度については、大企業製造業では前年比+13.3%、非製造業では同+0.8%に上方修正されると予測する。


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