日銀短観(2012年9月調査)結果
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2012/10/01


大企業製造業の景況感は 3 四半期ぶりに悪化


本日発表された日銀短観(9 月調査)では、大企業製造業の業況判断DI(「良い」-「悪い」)は前 回調査から2 ポイント低下の-3 と、3 四半期ぶりに悪化した。海外景気の減速が長引き輸出が低迷し ていることや在庫が積み上がっていることなどを受けて、このところ生産が弱含んでおり、素材業種、 加工業種とも景況感は悪化している。業種別の動きをみると、在庫調整は徐々に進展しているものの、 需要自体が弱いこともあって、電気機械の業況判断DIは悪化しており、低水準での推移が続いている。 また、これまで自動車生産を押上げてきたエコカー補助金は9 月21 日に申請受付が締め切られたが、 既に終了前から減産が始まっており、自動車では足元の景況感が大きく悪化している上、先行きは低下 幅がさらに拡大している。もっとも、製造業全体でみた先行きDIは-3 と景況感の悪化に歯止めがか かると見込まれている。自動車を除くと先行きの景況感は比較的底堅く、企業は景気の調整局面は一時 的にとどまるとみているようだ。


大企業非製造業の業況判断DIは8 と、前回調査と同水準であった。復興関連を中心に建設や不動産、 物品賃貸などで景況感の改善が続いている。一方、震災後の落ち込みからの反動が一巡したことや夏場 の天候不良といった要因もあって小売で景況感が悪化しているなど、一部に弱い動きもある。先行きの 業況判断DIは3 ポイント悪化の5 となっている。個人消費を中心に内需の伸びが一服していることを 受けて、対個人サービスや宿泊・飲食サービスといった業種で低下している。また、復興需要は引き続 き見込まれるものの、押上げ効果は徐々に剥落するとみられることから、建設でも悪化しているなど、 全体的に慎重な姿勢が強まっている。


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