日銀短観(2013年3月調査)結果
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2013/04/01
調査部 尾畠 未輝


大企業製造業の景況感は改善、先行きにも期待


 本日発表された日銀短観(3月調査)では、大企業製造業の業況判断DI(「良い」-「悪い」)は前回調査から4ポイント上昇の-8と、3四半期ぶりに改善した。昨年秋以降、生産は持ち直しが続いており、幅広い業種で景況感が改善している。とくに、「自動車」では、エコカー補助金制度終了後の落ち込みが一巡した上、円安の進行も輸出の採算改善を通じて収益の押上げに寄与し、業況判断DIは前回調査から+19ポイントと大幅に上昇した。
 先行きについては、世界経済の再加速を背景に輸出が足元で下げ止まってきており、今後も生産は増加基調が続くとみられることなどから、業況判断DIは7ポイント上昇の-1と、改善幅は拡大が見込まれている。とくに、足元で改善が遅れている「鉄鋼」や「生産用機械」で、先行きの業況判断DIの大幅な上昇が目立つ。
 大企業非製造業の業況判断DIは前回調査から2ポイント上昇の6と改善した。製造業と比べ海外景気の回復や円安の恩恵を受けにくい分、改善幅は小幅にとどまったが、内需の底堅さを反映して水準は7四半期連続でプラスを維持した。円安、株高の進行を受けて企業や消費者のマインドは好転しており、「小売」や「対事業所サービス」など多くの業種で景況感が改善している。
 先行きの業況判断DIは3ポイント上昇の9と、水準はさらに高まるとみられる。景気の回復を背景に、内需がさらに増加すると期待されているようだ。


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