日銀短観(2013年6月調査)結果
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2013/07/01
調査部 尾畠 未輝


大企業製造業の景況感は大幅改善


本日発表された日銀短観(6月調査)では、大企業製造業の業況判断DI(「良い」-「悪い」)は前回調査から+12ポイントと大きく上昇して4となり、7四半期ぶりに水準はプラスとなった。市況が軟調な「石油・石炭製品」を除く全ての業種で景況感は改善している。とくに、低水準での推移が続いていた「鉄鋼」では、業況判断DIは前回調査から+36ポイントと大幅に上昇した。また、海外景気の回復を背景とした輸出の持ち直しを受けて、「生産用機械」や「はん用機械」などでも改善幅が大きくなっているほか、円安の恩恵を受けやすい「自動車」では水準がさらに高まった。


先行きの業況判断DIは+6ポイントの10と、内外景気の回復を背景に改善が続くものの、上昇幅は縮小が見込まれている。とくに、素材業種については、円安の進行が国際商品市況の上昇とともに輸入価格の上昇を通じてコストを押上げる懸念があり、先行きの業況判断DIは1ポイントの上昇にとどまっている。


大企業非製造業の業況判断DIは前回調査から6ポイント上昇の12と、8四半期連続で水準はプラスとなった。企業や消費者のマインドが改善していることを受けて需要は持ち直しており、「飲食・宿泊サービス」などを中心に多くの業種で業況が改善している。先行きについては、足元で円安株高の流れが一服していることもあって、景況感は横ばいにとどまっている。


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