グラフで見る景気予報(2016年6月)
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2016/06/02


【今月の景気判断】


景気は横ばい圏で推移しているが、一部に弱い動きがみられる。企業部門においては、業績が悪化に転じており、設備投資も横ばい圏で推移している。中でも製造業では、円高が進んでいるうえ、輸出が横ばい圏で推移し、生産が均してみると弱含んでいるなど経営を取り巻く環境が厳しさを増しており、熊本地震の発生も生産を押し下げる要因となっている。一方、家計部門においては、明るい動きもみられる。雇用情勢の良好な状態が維持されているほか、雇用需給のタイト化を受けて賃金が持ち直している。このため、消費者マインドの改善が遅れ、節約志向が根強い中にあっても、個人消費に持ち直しの動きがみられる。今後は、賃金の上昇に伴って個人消費が持ち直していくことに加え、設備投資が緩やかな増加基調に転じ、世界景気の回復を受けて輸出が徐々に増加することから、景気は緩やかに持ち直していくと期待される。しかし、中国など新興国や資源国を中心に世界景気の減速の動きが強まれば、輸出や生産の下振れ、企業業績の悪化を背景とした賃金の持ち直しペースの鈍化などにより、景気が下振れるリスクは残る。


【当面の注目材料】



  • 世界景気~米景気の動向と追加金融引き締めのタイミング、原油など資源価格と資源国・新興国の景気の先行き

  • 個人消費~賃金の持ち直しの持続力および物価上昇が個人消費に及ぼす影響

  • 企業活動~熊本地震の生産への影響、横ばい圏にある輸出の動向、設備投資の回復ペース、企業業績の先行き

  • 政策~消費税率引き上げ延期による財政再建の行方、安倍政権の経済政策の動向、マイナス金利導入の影響


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