グラフで見る景気予報(2016年9月)
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2016/09/02


【今月の景気判断】


景気は横ばい圏で推移している。企業部門においては、製造業を中心に業績が低迷しており、輸出、設備投資とも横ばい圏で推移しているが、生産が下げ止まるなど明るい兆しもみられる。家計部門においては、雇用情勢の良好な状態が維持されているものの、賃金の持ち直しが一服しているうえ、消費者マインドが滞っていることや根強い節約志向を背景に、個人消費は横ばい圏で推移している。一方、住宅着工件数は貸家が好調で高水準を維持している。今後は、賃金が横ばい圏で推移するものの、物価の下落と雇用者の増加による実質所得の増加を受けて個人消費が緩やかに持ち直していくことに加え、世界景気の回復を受けて輸出が徐々に増加するため、景気は緩やかに持ち直していくと期待される。2016年度補正予算も、年度末にかけて押し上げ効果が発揮されると見込まれる。英国のEU離脱問題の実体経済への影響は限定的と考えられるが、中国など新興国や資源国を中心に世界景気の減速の動きが強まれば、輸出や生産の下振れ、企業業績の悪化を背景とした賃金の落ち込みなどにより、景気が下振れるリスクは残る。


【当面の注目材料】



  • 世界景気~米景気動向と追加金融引き締めのタイミング、原油など資源価格の動向、英国のEU離脱交渉の行方

  • 個人消費~持ち直しが一服している賃金の先行き、物価動向が個人消費に及ぼす影響

  • 企業活動~横ばい圏にある輸出の動向、設備投資の回復のタイミング、悪化している企業業績の先行き

  • 政策~2016年度補正予算の効果、消費税率引き上げ延期による財政再建の行方、マイナス金利導入の影響


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